酒向芳(さこう よし)さんの名前を聞いてピンとこない人でも、顔を見たら「あー知ってる!」となる人も多いのではないでしょうか?
メイバイプレーヤーとして知られ数々のテレビドラマや映画に出演している酒向芳さん。怪演で話題となった『検察側の罪人での被疑者役』や、NHK大河ドラマ『どうする家康』での明智光秀として知られていますね。
一度見たら忘れられない独特な髪型と存在感のある演技に定評がある酒向芳さんの、若い頃について迫ってみました。
酒向芳は若い頃は苦労し役者で食べられるようになったのは50を過ぎてから
酒向芳プロフィール
生年月日:1958年11月15日(64歳)
出身地:岐阜県
身長:184cm
出身校:岐阜県多治見工業高校 窯業科/多摩芸術学園 演劇科 卒業
出典:マニアエージェンシー
酒向芳さんが演劇の魅力に取り憑かれたのは小学生低学年の頃。学校にやってきた劇団が上演した「にんじん」といお芝居を見たのがきっかけでした。
酒向芳さんが見た「にんじん」は、フランスの小説が原作となっているソバカスだらけの顔の誰にも愛されない少年とその家族の物語のことだと思われるのですが、かなり重く深い内容のお話です。
しかしこの「にんじん」を見た幼き日の酒向芳さんは「主演の人がキラキラ光っていた」「何だこれは!」「何だこの人は!」と仰天し、今でも残像が残っているほど強い衝撃を受けたそうです。
その後、松田優作や中村雅俊が出演者した『太陽にほえろ!』『俺たちの勲章』『俺たちの旅』といった人気ドラマに熱中することで、小学生の頃に芽生えた演劇への興味がどんどん膨らんでいきました。
ちなみに『太陽にほえろ!』は最高視聴率40%と、日本人のほとんどが見ていたと言っても過言ではない人気ドラマで、松田優作が演じたジーパン刑事の「なんじゃこりゃあ~」と言う殉職シーンがとても有名ですね。
出典:シネマトゥデイ
中学卒業後は、酒向芳さんの地元岐阜県にある多治見工業高校の窯業科に進学しています。
多治見市では窯業が盛んだからという理由で窯業科に進んだそうですが、窯業科がある高校というのは珍しいですね。将来窯元や陶芸家になる人が進む学科です。
酒向芳さんのご両親も窯業関係の仕事をしているのでしょうか。実家に関する情報は見つかりませんでしたが、窯業がとても身近であったことは間違いありませんね。
ちなみに現在では多治見工業高校の窯業科は無くなっていました。
酒向芳さんが陶芸家役を演じたらものすごくぴったりなのではないでしょうか。
酒向芳さんは、高校3年生の進路相談の際には既に演劇の道に進むことを決めていて、学校の文化祭でモーニングを着て1人で舞台に立ち、東海林太郎のモノマネを披露しました。
出典:ORICON NEWS
この時の経験を弾みに上京したということなので、きっと酒向芳さんのモノマネは学生たちにウケたのでしょう。
ちなみに東海林太郎とは、燕尾服を着て直立不動の姿勢で歌うのが特徴の昭和時代の歌手です。
酒向芳さんがモノマネしている姿が何となく想像できますね。
高校卒業後は、神奈川県にある多摩芸術学園で3年間演劇を学んだ酒向芳さんですが、卒業後に無名塾、文学座、青年座といった有名な劇団のオーディションを受け全て不合格となってしまいました。
無名塾は役所広司さんや滝藤賢一さん
文学座は松田優作さんや樹木希林さん
青年座は西田敏行さんや竹中直人さん等
が在籍していた劇団です。
さすが大物俳優を輩出している有名劇団だけあって、入団は狭き門なんですね。
出典:アニマエージェンシー
その後、酒向芳さんは無事にオンシアター自由劇場に入団が決まりました。オンシアター自由劇場は小日向文世さんや高田純次さん等が所属していた劇団です。
やっと劇団に入れたものの、劇団員としての生活はハードで、家に帰れない、食事をする時間もない、お金もない、役ももらえないのないない尽くしで、劇団に入ったことをすぐに後悔したそうです。
しかしそこで腐らずに、生活の為にアルバイトしながらも役をもらうために地道にトロンボーンの練習をし、酒向芳さんはだんだん役がもらえるようになっていきました。
演目によるのでしょうが、役者さんは楽器も出来ないといけないなんて大変ですね。
出典:ザテレビジョン
劇団との方向性の違いと、もっとリアルな演劇をやりたいという理由から、酒向芳さんはオンシアター自由劇場を退団し、仲間と劇団を作ったりしました。
しかし演劇だけでは食べて行けないことは変わらず、飲食店の皿洗い、イベント出演、解体作業など常にアルバイトをして生計を立てていたそうです。
酒向芳さんが40代になってから、永井愛さん主催の劇団二兎社の演劇に関わるようになり、やっと演劇だけで生活ができるようになったのは50歳を過ぎてからでした。
出典:happyeiga
いやぁ長い下積みでしたね。苦節30年といったところでしょうか。30年諦めずに役者をやり続けた酒向芳さんはすごいです。
この苦労した年月も、酒向芳さんの怪演と呼ばれるインパクトのある演技の糧になっているのでしょう。
酒向芳の若い頃の画像はほぼないが、44歳の画像を発見!
酒向芳さんについて調べていたらX(旧twitter)でこんなコメントを見つけました。
出典:X(旧Twitter)
酒向芳さんに対してはおじさんのイメージしかありませんから、若い時の酒向芳さんが想像できませんね。スマイリーキクチさん風とのことですが、どういうことでしょうか。
気になるので酒向芳さんの若いころの画像を探してみましたが、なかなか見つかりませんでしたが、やっと見つけた酒向芳さんの若いころの画像がコチラ
出典:ENTAMIX
44歳の時の酒向芳さんです。
年齢的にはそれなりにおじさんですが、今の酒向芳さんと比べると髪もフサフサで若々しいですね。いい意味での怪しいおじさん感がまだ出ていません。
酒向芳さんのもっと若いころの画像も探したのですが、下積みが長かったため画像がほとんどありませんでした。
写真も残らないほどの長い下積み時代を乗り越え、今や実力派名バイプレーヤーとして注目されている酒向芳さんの今後益々の活躍を期待しています。
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