歌舞伎の家系に生まれ、5歳で「歌舞伎の舞台に立ちたい」と役者に憧れを抱いたという女優の寺島しのぶさん。
大女優として知られる太地喜和子さんの勧めではじめた女優業では、圧倒的な存在感と一流の演技力を見せ、様々な賞を受賞する寺島しのぶさんですが、歌舞伎役者の弟がいるのをご存知でしょうか。
今回は、そんな寺島しのぶさんの弟と、その関係について見ていきたいと思います。
目次
寺島しのぶは弟・尾上菊之助と幼い頃から仲良し!
画像出典元:女性自身
寺島しのぶさんの弟は、歌舞伎役者の尾上菊之助さん。
ご存知の方も多いとは思いますが、双方、普段から姉弟であることを全面に押し出している訳ではありませんので、改めて言われると「ああ、そうだったね」と思う方も多いでしょう。
こうして画像で見てみると、「やっぱり姉弟、目元や鼻、口元がよく似ている」と感じませんか。
寺島しのぶさんは2023年現在50歳、尾上菊之助さんは46歳。
4歳差の姉弟ですと、一般的には、幼少のころは姉が弟の面倒をよく見てくれて姉弟仲が非常にいい、というケースも多いようです。
寺島しのぶさんと尾上菊之助さんも、ご多分に漏れず仲の”いい姉弟だった”のですが、寺島しのぶさんは、現在でも「弟に深い絆を感じている」といいます。
梨園の世界は、役者である夫だけでなく妻にもその中での役割や仕事、関わりが多く、超多忙。
そのため、両親が不在であることも多かった寺島しのぶさんと尾上菊之助さんは、幼少のころは常に二人で過ごし、二人で遊び、ときには寺島しのぶさんが母親代わりとして面倒を見ていたそうです。
面倒見のいい寺島しのぶさんに、信頼だけでなく憧れもあったのでしょうか。
尾上菊之助さんは、出かける姉に向かって「お姉ちゃん、どこ行くの?」と追いかけてきて、寺島しのぶさんが「ついてくれば」と言い、習い事にまでついてきてしまうほどだったようです。
両親が不在の中で、お互いの存在がお互いにとって唯一無二であった二人は、「姉によくプロレス技をかけられた」と言わしめるほど、友達のような側面も持ち合わせた深い絆を紡いでいきます。
親と子が「師弟」になってしまう梨園の世界では、一般的な「父と息子」の関係性とは異なるため、寺島しのぶさんが無意識のうちに、本来は父親が与えるべき愛情を与えようとしていたのかもしれません。
画像出典元:キジロク
そのことについて、寺島しのぶさんも「親子が師弟関係になり、(親子で埋められない)情愛を求めらるせいか姉弟仲が深まったかもしれない」と語っているそうです。
そういった背景から、大人になっても二人は「家族の中で一番話す存在」であり、尾上菊之助さんの舞台に関して、母親の指摘よりも寺島しのぶさんの指摘の方をよく聞く、のだとか。
そんな様子を見て、周囲からは「異例の姉弟仲だ」と言われてるそうです。
仲のいい二人は、番組やCMなどで何度も共演していますが、その都度、抜群のコンビネーションを見せています。
幼少のころには家族でCM共演も果たしていますが、二人の息はピタリで微笑ましいので、映像を紹介しますね。
この頃にプロレス技をかけられていたのかと思うと、ほっこりしつつも笑えます。
寺島しのぶは弟・尾上菊之助の言葉が現在の人間関係にも影響している
画像出典元:日テレNEWS
小さい頃から「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」と頼りにされてきた寺島しのぶさんは、そのことが現在の人間関係にも影響しているのだそう。
男性に甘えられたり頼られると、嬉しさもあって俄然やる気が出てきて、徹底して相手をサポートしてしまう、というのです。
逆に、大変だったり忙しかったりするのに自分を頼ってくれない人には、「自分は必要とされていない」と感じて悲しくなってしまうのだとか。
「三つ子の魂百まで」と言いますが、幼少の頃の寺島しのぶさんは、尾上菊之助さんが自分を頼ってくれること、自分がお世話をしてあげて弟が喜んだり安心してくれることが、自分自身の喜びや自信に繋がっていき、それが自らの性格として確立されていったのでしょうね。
「両親がいないとき、この子を守れるのは私しかいない」、という純粋な姉の想いが人間性や性格、その後の人間関係にも影響しているとは驚きました。
そういう性格の寺島しのぶさんですから、弟との関係性が深くなり、大人になった今でも「家族の中で一番話す存在」というのは、ある意味、当然の結果なのかもしれません。
血がつながっていますのでベースとして備わっている感覚や感じ方が近いうえに、こういった関係性が加わったのですから、周囲から見れば「異例の姉弟仲だ」と思われるほど強固な関係になるのでしょう。
「ブラコン、シスコンなのかな?」という見方をする人もいるかもしれません。
しかし、周囲がどう感じるかは別として筆者は、”家族とそういった関係性や絆があることは非常に幸せ”なことだと思います。
寺島しのぶは弟・尾上菊之助の結婚を祝福!
画像出典元:ORICON NEWS
2013年に尾上菊之助さんは、自身と同じ歌舞伎役者の家に生まれた「中村吉右衛門の四女・波野瓔子さん」と結婚しました。
ここまで仲のいい姉弟だと、寺島しのぶさんはどのような反応を見せるのか気になりますが、その祝福ぶりがまるで母親のようでもあり、寺島しのぶさんらしいものでした。
波野瓔子さんを気遣うコメントを先に伝え、妻を立てつつ、続けて弟の人生や仕事にエールを送りつつ、最後まで波野瓔子さんを気遣うコメントを発していたのです。
画像出典元:NEWSポストセブン
このコメントには、姉として、母代わりとしての深い想いと愛情が隠れていると思います。
弟の妻である波野瓔子さんを気遣うということは、弟の家庭や人生そのものを想えばこそ。
同じく梨園の世界に生まれ育った波野瓔子さんに「あなたなら安心して大切な弟を託せます、何かあれば”私”に言ってくださいね」と心からのエールを送ったのではないでしょうか。
弟の特別な関係性を持つ、そして女優として芸道を突き詰めていく梨園生まれの寺島しのぶさんらしい深みのあるコメントだったと思います。
こういったところで、冗談でも「やきもち」「茶化し」も出さない寺島しのぶさんの人間性も”流石”というところです。
寺島しのぶの弟・尾上菊之助は現在は結婚もし子供もいる
梨園の世界での役者同士の付き合いなどもあって、ともに歌舞伎役者の子供であった尾上菊之助さんと波野瓔子さんは幼少のころから面識があったそうです。
恐らくは、寺島しのぶさんも同様に面識があったのではないかと思います。
そんな、幼馴染のような二人の関係が進展したのは、2011年6月のコクーン歌舞伎の会食の席だったといいます。
その席で、波野瓔子さんのことを「明るくてかわいらしい、二人でいると楽しい」と感じた尾上菊之助さん。
そこから交際がはじまり、二人が結婚したのは2012年12月のことでした。
交際スタートからおよそ1年とスピード婚ですが、幼少のころから知っている二人には時間は問題ではなかったのかもしれません。
そんな二人の間には現在、三人のお子さんがいらっしゃるそうです(以下の写真は第一子のとき)。
画像出典元:ORICON NEWS
長男の和史さんは、2013年11月28日生まれで2023年現在10歳、長女の知世さんは2015年7月14年生まれで現在8歳、次女の新さんは2017年9月4日生まれで現在6歳です。
梨園の世界で「男の子が生まれる」ということは、後継ぎという意味で非常に重要な意味を持っています。
そういったプレッシャーから、なかなか妊娠できなかったり、女の子が生まれて少し残念な雰囲気になってしまったりということがありますが、”第一子にして男の子”という大仕事を成し得た波野瓔子さん。
本来であれば、男の子であれ女の子であれ祝福されるべき出産ではありますが、梨園にとって最もいい形で念願を達成できて本当に良かったですよね。
画像出典元:ゆるり
画像出典元:ゆるり
和史さんは2019年5月に「絵本牛若丸」で初舞台を踏み、七代目・尾上丑之助(うしのすけ)を襲名し、歌舞伎役者としての第一歩を踏み出しました。
2022年には、尾上菊之助さんとともに「徹子の部屋」に親子出演した尾上丑之助さんこと長男・和史さん、これからが楽しみですね。
今回は、寺島しのぶさんと尾上菊之助さんの姉弟関係を中心に関連情報をご紹介しました。
現在は、寺島しのぶさんも尾上菊之助さんも”子を持つ親”となり、仕事と育児に忙しい日々ですが、引き続き良好な姉弟関係であるようです。
これからも、「異例の姉弟仲」である寺島しのぶさんと尾上菊之助さんに注目するとともに、応援していきましょう。
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